どんな屋根にも太陽電池は載るか?

太陽電池を屋根の上に付ける場合、下の屋根材との間を専用金具でとめて固定することが一般的です。現在、太陽電池メーカーの努力もあって、多種多様な屋根の素材にもモジュール設置が可能になってきています。

とはいえ、例えば設置が基本的に可能な瓦にしても、何百種類ものタイプが流通していて、なかには設置が困難だったり不可能だったりするものもあります。
また大手のハウスメーカーの中には、屋根材の下地に断熱材を入れてチップ材でサンドウィッチ構造にしたものを使用するケースがあります。その種の屋根材のボードには基本的にビスが効かず、太陽電池の固定ができません。|例では三井ホームがそのような素材を用いることがあります。提携しているシャープ製の太陽電池は設置できますが、他のメーカーのものでは対応できません。

また木造や鉄骨の建物には「垂木」という屋根を支える構造部分が設けられることが多いのですが、この垂木を無くす工法も増えています。そのような家屋でも垂木固定が標準となっているメーカーでは、太陽電池の設置が難しい場合があります。同様 に、あらかじめ工場で作ったコンクリートの屋根パネルを施工現場ではめる「陸屋根」を用いた家屋の一部でも、設置が困難な場合があります。

このように、屋根材と屋根下地の素材、構造(垂木の有無など)によっては、設置できる太陽電池のメーカーが限られたり、そもそも設置が難しいといった場合もあります。そのあたりは素人にはわからないため、メーカーや販売店にしっかり確認しましょう。無理に設置して、強風で飛ばされたり、雨漏りしてしまったりすることがないように注意してください。

いまや家電量販店でも購入可能

従来の家電メーカーとは異なる昭和シェル系のソーラーフロンティアが、太陽電池の生産量を飛躍的に増やしています。
太陽電池製造へのメーカーの新規参入だけではなく、太陽光発電システムの販売 ルートや手法にも新たな試みが取り入れられています。
テレビ通販による販売は先にも紹介しましたが、大手の家電量販店の店頭でも、電気自動車や太陽光発電システムが購入できる時代になりました。わざわざ優良なディーラーや設置業者を探す努力をしなくても、会社の行き帰りなどにふらっと店舗を訪れ、そこで見積もりを取ったり相談に乗ってもらったりすることも可能です。

太陽光発電に関しては、現状は大手家電量販店で注文したからといって、価格が劇的に安くなることはないようです。街中の設置業者に頼む場合と同価格程度です。
というのも、大量仕入れで在庫して薄利多売をするテレビやパソコンと違って、太陽電池は店頭在庫していません。成約後にメーカーから取り寄せ、下請けなどの設置業者の元に送られることが一般的です。

また成約に至るまでのプロセス(顧客の屋根の状況を確認して希望や予算も聞いて見積もりを取る)も、街中の設置業者に頼むのとほぼ同じです。結局は一軒一軒で千差万別の環境を調べるため、屋根に上ってみて日当たりや日照の具合、また屋根材などを逐一調べていく必要があるからです。

いわば家電量販店は、新たな販売代理店のようなものと思えばよく、そのため価格 面でも街中の設置業者に頼む場合と大きな差はありません。
とはいえ、いずれ太陽光発電が普及して太陽電池の量産が進めば、このような「異業種参入」は価格を押し下げ、普及に貢献していくことでしょう。